北川健太

ケンタがテイマーになるとは当初、実は私自身はあまり想定していませんでした。ですから、シリーズ前半部のオープニングには、ケンタは登場していません。
第一話の完成試写を見た時に感じた印象の強い事柄の一つが、タカトと、ヒロカズ、ケンタがカードで遊んでいる時の場面でした。
この三人のお喋りが、どう聞いても女性の大人の俳優が演技でしているというより、本当の子どもたちのそれに聞こえて、嬉しかったという事です。
ケンタは、他のクラスメートと同じ扱いで当初は括っていたのですが、やはり第一話を見てから、大きくフィーチャーしていくキャラクターになったのでした。

青山桐子さんは、このシリーズがほぼデビュウという方ですが、実に伸び伸びと、ノンキなケンタを演じてくれました。
タカト達が通う学校は、淀橋小学校という名前でしたが、これは統廃合で消えた小学校の名前です。後で教えて貰って驚いたのが、青山さんはこの淀橋第X小学校(第何番かは失念)に通っていたのだそうです。場所もまさに、モデルとしていた現・西新宿小学校だったそうで、その奇遇さを面白がっていました。