グラニ

デュークモンは騎士のデジモン。ならば「馬」が必要――。
グラニはそんなところから発想された“キャラクター”でした。
デジモンを支援する為に、人間が生みだした半デジモン、という設定は、ウィズの北川原真さんから提案されたものでした。
シリーズ後半で、山木らがタカトやデュークモンを支援する立場になる、という事は当初から決めていたものの、どういう形での支援かは未だ決めていなかったので、この提案は非常に有り難いものでした。

いきなりグラニという姿で登場するのも唐突であり、ちゃんと“キャラクター”として成立する様な、グラニ自身のドラマが必要です。
そこで、ワイルド・バンチが80年代に構想していた“アーク”を原型とする事にしたのでした。
アーク(ここでは箱船としての)は言葉を持たない。しかし、ギルモンの精一杯の呼びかけは聞き届ける――。そして、本来はデジモンのコア部しか持たない筈のアークが、デジモンとしての自我を自ら作り出すのです。

グラニの声は、アドベンチャーでもレギュラーを務められ、テイマーズではドルフィン(ロブ・マッコイ教授)を演じられていた菊池正美さんが、ドルフィンとは全く違うタイプの芝居で演じられました。